ソーシャルデザインについて改めて考えてみた
- 2013/04/03
- nabeshi
こんにちは!なべしです。
近頃よく書店やWebで「ソーシャルデザイン」という言葉を目にします。
ソーシャルデザイン…?
ソーシャルをデザインするってなんだろう… ?
ということで、今回のブログでは
「ソーシャルデザイン」についての考察や事例についていくつかご紹介したいと思います。
そもそもソーシャルデザインとは?
ユネスコが立ち上げたソーシャルデザインのためのサイト「DESIGN 21」によると
「Better design for the greater good
(大きな良いことをするためのデザイン)」
と定義されているようです。
「大きな良いことをするためのデザイン」かぁ…
うーんなんか大きい…
もっと具体的に、世界中の団体や個人が、
教育・貧困・震災などのグローバル(ローカル)な課題に対する
デザインによる解決事例をいくつかご紹介したいと思います。
世界手洗いの日
もしせっけんを使って正しく手を洗うことができたなら、
世界中で年間100万人もの子どもたちの命が守られると言われています。
「手を洗う」ことは、自分の体を病気から守る最もシンプルな方法のひとつであり、
どこの国に行って両手をこすりあわせるポーズで手を洗うことなんだなぁと連想できます。
日本の子どもたちに、正しい手洗いの大切さを楽しく伝えたい。
衛生と子どもの命についてもっと知ってもらいたい。
毎日する手洗いを通じて、自分の健康や世界の子どもたちのことをいっしょに考えていこうというプロジェクトです。
祈りのツリー Project
多くの会社や大学の壁を超えて、2000人以上のデザイナーがオーナメントをつくり
都内展示と同時に、被災地に100本以上のツリーとともに届けられたプロジェクトです。
「被災地の子どもたちの笑顔のために、デザインにできることはなんだろう?」
という想いからはじめられたとのことです。
Uniform Project
NYのWebデザイン会社に勤めるインド人女性が発案した試み。
「インドに住む子どもたちが学校に通えるように基金を募ろう」という想いの下、
手持ちの小物や、オークション品、家族や友人などから寄付してもらったものでコーディネートし365日間着続ける。
そしてそれをウェブサイトにアップし寄付を募るというものでした。
(アイディアが斬新で、その着こなしが見事!)
1年目は、365日で287人の子どもたちを就学させることのできる寄付金が集まったそうです。
Smile
漫画家 井上雄彦(代表作:スラムダンク、リアル)の画集で
震災後、Twitterで目にした方もたくさんいらっしゃると思います。
笑顔が広がり、「人」と「人」とを繋げる。
ふとした瞬間に本来の自分に戻れるような気がする。
自然とそんな気持ちにさせてくれたこのイラストも「ソーシャルデザイン」の1つだと思います。
おわりに
少ない事例ではありますが、これまでいろいろと調べてきた中で
ソーシャルデザインは、自分の「気づき」や「疑問」を「社会をよくすること」に結びつけ、
そのためのアイデアや仕組みをデザインすることではないかと感じました。
また、これまで挙げた例にどれも共通していることは、
・「個人の力」を信じること
・「当事者でいること」
“デザイン”“デザイナー”と言うと、特別な知識や技術が必要だと思われがちですが、
大切なのは「自分にもできるかも」という気持ちや勇気を持って踏み出す小さな一歩だと思います。
と、すごいマジメな感じになっちゃいましたが
アライドのクリエイターとして、よりソーシャルなデザインができるよう日々精進していきます。