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いいロゴって? ─ロゴのリニューアルとCI─

2014/02/26
相原幸司
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はじめまして。
制作部マネージャーの相原でございます。初登場です。

自社サービスのクリエイティブを担うチームのマネジメント、
ディレクション、デザイン、マークアップとWebのことから、
会社全体のブランドマネジメントまで幅広く業務を行っております。

さて本日は私の専門のブランドマネジメントの中から、
クリエイティブ面ではある意味花形の「ロゴ」について、
2013年6月の弊社ロゴリニューアルとあわせて書きたいと思います。

そもそもロゴって? ─CIの一環としてどう位置づけるか─

ロゴってかっこよかったり、美しければそれでOK、というものではないですよね。
切っても切れない関係にあるのが、CIという概念です。

CIとは、コーポレートアイデンティティの略です。

CIとは「私たちの会社は●●です」という漠然とした「イメージ」を、
統一されたヴィジュアル、メッセージ、また社員の言動を社会に戦略的に発信し、
企業の存在価値を高めるための戦略のことをいいます。

そしてCIは以下の3つの要素より構成されます。

MI (Mind Identity) ------------- 理念の統一
BI  (Behavior Identity) --------- 行動の統一
VI (Visual Identity) ------------ 視覚の統一

Wikipedia 「CI」より

さて、ロゴは上の要素の中からどこに所属するものでしょうか?

いうまでもなく、ヴィジュアル・アイデンティティ(VI)になります。

アライドアーキテクツでは2012年にVISION「一流ベンチャーたれ」(Mind Identity)が発表され、
Webサイトやスマホアプリなどで、社内外で浸透が図られて、
社員の行動の指針(Behavior Identity)となってきました。

そして、VIの中心的な存在のロゴは、
2005年の創業当時から2013年まで一環して同じものを使用してきました。

慣れ親しんだロゴに愛着を感じつつも、
この新たに生まれたMI、BIという要素をいかに表現するか?を追求するべく
ロゴのリニューアルプロジェクトがスタートしたのです。

「いい」ロゴをどう作っていくか

すでにMI、BIがある中で、VIを担うロゴをどう作るかとなると、
やはりその「ことば」「行動」を「ヴィジュアル化」していくということになります。
私は下記の3つの要件を満たすよう、アートディレクションをしていきました。

  1. 表現されているか
  2. 機能的であるか
  3. 造形が美しいか

それをアライドアーキテクツ用にブレイクダウンして、議論を重ねました。

  1. VISION 「一流ベンチャーたれ」を表現する
    「一流」である 信頼、安定感
    「ベンチャー」の持つ 先進性、スピード感
  2. Webだけでなく、パンフレット、ADなどの印刷物、展示会ブースなど立体物でも…
    遠くからも近くからも、紙でも布でもディスプレイでも視認性に優れた機能を持つ
  3. 「風にたなびく船の帆」をモチーフに美しく造形する

そして、社内投票やさまざまな議論など数か月にも及ぶ制作期間を経て、
何十種類ものマークやタイポグラフィの中から選ばれた新たなロゴは
無事2013年6月のリニューアルを迎えることとなりました。

ロゴをかえると、半数近くは「前のロゴがよかった」という反応がでるのが普通ですが、
そういった声も(今のところ? たぶん?)聞こえてこないですし、
ロゴを通じてMI、BIなどの当社の「想い」をより深く、直感的に社内で共有できたりと多くのメリットがあり、
結果的にとてもよいプロジェクトであったとのではないかと思っています。

最後に

クラウドソーシングなどで、簡単に、安価にロゴが作れるような便利になった時代だからこそ、
本来、ロゴが持つ意味や機能をもう一度見直し、その観点で、
普段よく目にするブランドのロゴや、自社のロゴを眺めてみるのも、
とってもクリエイティブな時間でおすすめです。

前のロゴって何だっけ? って思った方は以下のサイトで見ることができますー。
http://www.aainc.co.jp/logorenew/

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