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WEBデザインにも活かせる!?意外と知らない交通広告の楽しみ方

2014/04/23
おたもん
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こんにちは。ディレクターのオオタです。

今やWEB業界どっぷりな自分ですが、以前は紙業界(のグラフィック)にいた経験から
デザインに興味のあるクリエーターの方に、毎日の通勤、通学が「ちょっとだけ」楽しくなるかもしれない
WEBデザインから見た【交通広告】の楽しみ方について、お話したいと思います。

種類

一言で交通広告といっても、様々な種類の広告を駅や電車の中で見るかと思います。
電車の扉の横にある「ドア横広告」や、駅のカベカベカベに張ってある「駅張り広告」を始め、電車一面、中も外もひとつの広告で埋められた「ラッピング広告」電車、
最近では、モニターを使ったものまで、様々な種類の広告を見かけるかと思います。
そんな目でWEB業界にきて、WEB広告なんか見ると「ホントに効果あるの?」と当初は疑ったもんですが、広告の存在理由は宣伝=いかに人の興味を取れるか。大きさ小ささは関係ないですね。

そんな中で今回お話したいのは、ズバリ「中吊り広告(吊り広告)」!
中吊り広告は、実はグラフィックを学ぶ人間にとって、素晴らしいデザインの教科書なんです。
※あくまで個人的意見です。

媒体の違い=見る物の視線を考えるということ。

まず、中吊りのデザインの難しいところは、下から「見上げる」という制限があるということ。

なのでマック(PC)に向かって「このデザインかっこよくねー?」なんてビジュアルを考えると、
実際に中吊りとして天井に張られた時、その印象がモニターで見た印象と違ってしまうという落とし穴があります。

ビジュアルを考える上で重要なのは、デザイン=見る物の視線(角度や距離)を考えるということ。
例えば「額面広告」と、「中吊り広告」では、それぞれ眺める”距離”が違う為、
その距離も考慮し、あしらいやコピーを変更しないと、広告として機能しません。

これはWEBデザインを考える上でも同じかと思います。
「PCサイトのデザインなのか?スマートフォンなのか?」媒体の違い=見る物の視線を考えるということなので
その点に留意しながら、「ボタンはこの大きさで良いのか?」「モニターの大小で見た目が違う。」など、考慮べきではないでしょうか。

「型」と「居合」

さて、「広告=パッと見て印象に残るもの」といったイメージがあるかもしれませんが、
実は、中吊り広告は見られてる時間が、駅の壁貼り広告やビルの屋上広告に比べ、長いんです。
WEBでいうところの滞在率的なのですが、大型広告やWEB広告は比較的「瞬間的に、いかに印象に残させるか。」的な”居合”的な要素に比べ、中吊り広告の場合、
ゆっくり構えを見せて、ズバッと印象に残るような”型”的印象のものが良いと言われています。

まとめ

上記で挙げたことをWEBデザインに活かすとすると、以下のようなことへの配慮が必要かもしれません。

直帰率(=目を離す)を抑え、滞在時間(=読んでもらう時間)を長くする為に、例えば「電車で通勤している人が眺める」とターゲットを想定する。
・コンテンツの重要性(=通勤している人が何を求めているか)
・ユーザー目線の欠如(=通勤している人は、どんな心理なのか)
・コンテンツというよりもサイトの導線の問題(=通勤している人がこういう状態で眺めているか)

ただし、すべての要素を満たしているからといって、サイトの改善(=良い交通広告)につながるわけではありません。
WEBデザインの場合、紙媒体と違って、変更・修正が可能だからこそ、改善を行っていく必要がるのだと思います。

ということで、ホントは印刷物なので、紙の種類や印刷方法によっても、その表現、印象が大きく変わることをお話したいのですが、それはまた別の時に。

さあ、アナタも明日から、ちょっとだけ注意して
電車の中吊りを見上げてみては?

この記事を書いた人

おたもんディレクター

ジャマイカより来たSKAミュージックと鉄道をこよなく愛す東北出身の3●歳のセミおっさんディレクター。アライドで、もう一本の柱を打ち立てるべく日々奮闘中。One Love! One Heart!

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