CREATOR BLOG

Webサービス開発現場のクリエイターは何を担う?

2014/11/26
相原幸司
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こんにちは。相原です。
私はShaved Head(詳しくは前回の記事)なので、特に寒さを感じます。
傘のない雨の日なんて人の何倍も寒さ(&冷たさ)を感じます。
Webサービス開発現場のクリエイターは何を担う?
気がつけば2014年もあと一ヶ月あまり。1年の振り返りをする季節です。
私たちはサービス開発で、クリエイターとしてどんな価値を出せたのでしょうか。

今日は私がマネージャーをしている、弊社サービスのクリエイティブを担っているUI Development Unitのことを書きます。

Webサービスに携わっているクリエイターは何をしている?

まず、私たちクリエイターがサービス開発において携わっている工程を紹介します。
大小すべての開発でこうなっているわけではないのですが、おおよそこういう流れになっています。

1. 要件定義
何を開発して、どんなUXを提供するのか? を、サービスオーナー、エンジニアとほかメンバーで決めていきます。特に私たちクリエイターはサービスを使うユーザーや、クライアントの担当者など、実際に画面を触る人を頭にしっかりと描きながら、要件定義に関わっていきます。

2. 画面設計
1で定義した要件をもれなく満たせるように、担当するエンジニアと実装を可否を確認しながら、設計を進めます。(最近私は手書きで進めることが多いです。)

3. UI設計&プロトタイプ作成
60%のデザインでUIを複数設計し、プロトタイプを作成していきます。この段階でUI 設計を90%までもっていきます。ここではできるだけプロトタイプ(Flinto、KeynoteやHTMLなど)で作成して、簡単な動きとかも実装します。
大切なのは、ラフなデザインでも、できるだけ本番に近いレイアウトと動きでUIを提案し、要件を満たせているかをメンバーで確認、共有することです。
フローの中で一番時間をかける工程となります。

4. デザイン
前の段階で60%のデザインしたものを、90%までブラッシュアップします。本番用のアイコンを作ったり、色味を調整したり、マージンなどを調整していきます。

5. フロントエンド
UI設計、デザインがそれぞれ90%確定したところで本番用のHTMLをコーディングしていきます。システムが埋め込みやすい、リーダブルで高速化を大事にしたマークアップをしていきます。

6. リリース前テスト&チェック
エンジニアがHTMLにシステムの埋め込みをしていく開発環境、ステージング環境を見ながら、UI設計とデザインの残り10%を調整しリリースバージョンにしていきます。

サービスのクリエイターは表に見えるデザイン、マークアップをしてエンジニアに納品すれば終わりではありません。開発すべきものの要件定義からクリエイターとして意見を述べ、実際の設計、デザイン、マークアップを経て、リリース直前までUXを満たせるUI、デザインを実装できているかを確認します。

どんなクリエイターがいる?

私たちのチームには以下のような3タイプのクリエイターがいます。

1. アートディレクターとして動くクリエイター
2. フローの全工程を担えるクリエイター
3. 個別技術のスペシャリスト

1のアートディレクターとして動くクリエイターは以下を担います。
サービスのUI 設計、グラフィックデザイン、プロトタイプ作成はもちろん、CI設計、販促用のクリエイティブ、動画、サービス資料など、、、サービスに関わるありとあらゆるクリエイティブをになります。いわゆる4P:Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)のうちの、Product、Promotion に関係するクリエイティブ全般を担う、アートディレクターのロールです。

2のフローの全工程を担うクリエイターは、極端にいうと一人でもサービスを作り上げ、回せるクリエイターです。サービスのUI設計から、グラフィックデザイン、プロトタイプ作成は1と同じく、そこからフロントエンド、簡単なプログラムもかけるクリエイターです。 またサービスのグロースや、ハッカソンなどでも力を発揮するクリエイターです。

3のスペシャリストは技術をベースとしたクリエイターです。私たちのメンバーではフロントエンドエンジニアがそのロールで、リーダブルで軽く、システムの埋め込みやすいコーディングを突き詰めています。

それぞれ自分の得意領域をベースに、上記のようなロールを持って、Webサービス、ネイティブアプリの設計、デザインに取り組んでいます。

今、そこにある課題

サービスを作り上げていく中で、エンジニアの守備範囲は大きく、開発の中核を担っています。
またエンジニアとクリエイターの仕事の境界線は日を追うごとにグラデーションのようにお互いが「侵食」していきます。

その中でクリエイターは、自らのポジションをしっかりと作り上げ、クリエイター故に担えることを明確にし、サービス開発にコミットしていく必要があります。ユーザーや、世間の目と感覚にさらされている一番表側をつくっている責任を負い、サービスがデファクトスタンダードになるべく、日々研鑽しなければならないと思います。

そして当たり前ですが、私たちが作っているクリエイティブが、サービスの利益を生むようにならなければなりません。

 

以上制作部UI Development Unitと、そのクリエイターを紹介をさせていただきました。
Webサービスを担われているクリエイターさんとも多くお話ししたいと思っておりますので、ご興味がありましたらぜひご連絡ください!

この記事を書いた人

相原幸司マネージャー

会社人1年目の新人で、業界16年目です。デザインもコーディングもディレクション、紙もWEBも好きです。 一番興味があるのはブランドマネジメントです。

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