グランプリ受賞5作品から学ぶ、提案の風呂敷を広げる方法
- 2015/03/04
- くぼた

作りたいと言われたものを作るだけでは、制作者としては物足りないですよね。
要望の先のことをイメージして、最大化できるものを提案できるようにしたいものです。
しかし、自分の知見の中で収めていては、なかなか「おっ!」とうならせる提案は難しいことがあります。
そこで提案の風呂敷を広げるために先人たちがどのようなアウトプットをしてきたのか見てみましょう。
販促会議企画コンペティション
まずは、宣伝会議社が実施している販促会議企画コンペティションです。
協賛企業から商品・サービスのプロモーションに関する課題が出題され、実際に商品化もされています。
グランプリ
サイトでは2014年の受賞作品が公開されています。
機能の一部を抜き出し、気付かなかった使い方を提案しています。
受賞作品 発表 | 販促会議企画コンペティション2014
宣伝会議賞
続いても宣伝会議社から。
そろそろ第52回の各賞が発表される宣伝会議賞です。
こちらはコピーライターの意識の向上を目的に開催されているもので、同様に協賛企業から課題が出されます。
第51回のグランプリ作品
旭化成の「サランラップ」の課題です。
状況が思い浮かぶコピーですね。
商品を使うシーンから出すことで、親近感が出せそうです。
おかん、うまい。
でも、多い。
オープンデータ活用コンテスト | 未来とメトロ | 東京メトロ 10th anniversary
次に最近流行りのハッカソン系から東京メトロのものをピックアップしてみました。
東京メトロ10周年を記念して行われ、「オープンデータ」としてリアルタイムの列車運行情報や列車位置といった情報を公開した稀有なハッカソンです。
グランプリ
ココメトロ
既存の時刻表や路線図をシンプル化しつつ、別角度から表現した点が評価されたようです。
MA【エム・エー】 by Mashup Awards
続いてもハッカソン系から、老舗のMashup Awardsです。
2006年に開始されたコンテンストで、提供されたAPIを組み合わせてデザインやアイデアなどを競い合います。
第10回のグランプリ
無人IoTラジオ Requestone (リクエストーン) by Team Edi
「プライベートな放送」を気軽に利用できるラジオです。
メールを読み上げピッタリの曲を流してくれます。
APIは利用していますが、すっかりWEB単体を飛び出しIoTの領域に踏み込んでいます。
KOKUYO DESIGN AWARD(コクヨデザインアワード)|コクヨ
最後はさらにWEBから離れて、文具のデザインです。
移り変わる消費者ニーズに対応した商品を、価格や機能だけによらず、デザイン軸でも魅力的な価値を構築することを目的として行われています。
記憶にある方も多いと思いますが、カドケシもここから生まれたものです。
2014年のグランプリ「すける はさみ」
コクヨデザインアワード2014
刃を含めて透明にすることで、機能性・デザイン性を兼ね備えました。
シンプル化、特化、親近感、見る角度を変える、既存の領域を超えるなどがポイントになりそうですね。
このような公開されているコンテンツやハッカソンから提案のヒントを探してみたり、実際に応募することで考える機会を作ってみたりするのはいかがでしょうか。