ちょっとした気遣いについて
- 2012/06/02
- shibawo
はじめまして、デザイナーのshibawoと申します。
アライドに入社して、気づいたらもうすぐ3年。我がチームは他のチームと比べてもヤングが多いのですが、一人で無駄に平均年齢をグイグイ上げまくってます。
まあ、つかみ(?)はこんな所で置いといて本題に入ります。
デザインの仕事をする上で大切だな。と心がけていることは、ちょっとした気遣いだとしみじみ感じます。
たとえば文字。同じ文字でもちょっとした気遣いで、読みやすさや気持ちよさが変わります。
ふつうに打った文字はこんな感じです。
なんか「ン」と「ト」の間が空いてますよね、「!」も豪快に離れています。日本語フォントは正方形に一文字入って登録されているので、縦長な文字だと余白ができてしまいます。
ちょっと文字と文字の間をつめてみました。
なんかまとまって読みやすくなりました。でも日本語より数字が少し小さく見えます。
アルファベットはベースラインを基点に大文字と小文字の高低さが個々に違うので、同じ大きさのフォントサイズでも日本語より若干小ぶりになってしまいます。数字はアルファベット基準で作られています。
数字を日本語とそろえてみました。フォントサイズを上げてベースラインを少し下に下げてます。
でも今度は「!」が気になる…
「!」もそろえてみました。
なんか文字に起こしてみると、ビミョーに伝わらない地味な作業ですね…。でも、そういうビミョーで地味な作業が大切なんです。
これをサボるとなんか違うんです、マジで。この地道な作業をやるかやらないかで、プロとアマの差が出るといっても過言ではありません。
何となくきれいとかカッコいいっていうのは、ビミョーで地味な、ちょっとした気遣いの積み重ねからできてます。
デザインって目に見えるものなんですが見えていてもスルーされる所ってたくさんあって、そのスルーされている所はちょっとした気遣いの部分だったりします。それって即ち、空気なくらい自然で気持ちがいいって事なんだと思うんです。
よく『神は細部に宿る』と言われますが、デザインで大切なのはスルーされる細かい部分だとこの仕事をしていてしみじみ感じます。
怠ることも多々ありますが(マジすまん…)、ちょっとした気遣いを積み重ねてこれからも精進したいと思います。
なんかオチがないような気がするけど…多分気のせいです、これからもクリエイターブログをよろしくお願いします!